XPPen ACK05とキーボードの配列

これがACK05!

お久しぶり!!超お久しぶり!!!Degharl(デアール)であーる!!!忙しかったり体を崩したりで更新が滞っていたけど記事にしやすいネタを見つけたおかげで久々の新作だ!延々と凝ってたら完成しないのでほどほどに行くぞ!

ACK05との出会い ~ドスパラ店舗にて~

2023年9月某日。とある用事の寄り道でドスパラの某店舗に立ち寄っていたワシは、XPPEN社のショートカットデバイス「ACK05」が販売されていることを確認しつつも、店を後にした。値札には5800円との記載があり、定価(5999円)よりわずかに安かった。以前から気になってはいたモノの、値段が高く感じたことと後述するデバイスを所持していたなどから購入に踏み切れなかった。付近の店を回っていた後に別の商品が気になってドスパラに戻ってきたところ…

4980円!

まさにワシがドスパラから離れていた間に820円もの値下げが発生していたのである。なんというミラクル!

メカニカル特有の押し心地も捨てがたいよね!

既に有線・メカニカル・ホイールなしのプログラマブルキーボードを入手していたために長々と迷ったものの、無線接続とホイール、キーマップ切換機能へのあこがれを捨てることが出来ず、ついに購入に踏み切った。

記事公開日時点でドスパラ通販を確認したところ、既に在庫なしとなっていた。ワシが購入した所も含めて多くの店舗が在庫なしとなっているようなので、もしもドスパラ店舗に立ち寄る機会があるならダメ元で確認してみよう。

実際に使ってみて

ACK05のパッケージ。シンプル~

実はというと、この商品を買う前に一つだけ懸念があった。というのもこのACK05、発売初期に出荷された個体はファームウェアに問題があった。「K1キー(左上のキー、カスタマイズ可能)を3秒以上長押しで強制ペアリングモード」「20分以上放置で自動電源OFF」という仕様を持っていたのだが、それぞれ「カスタマイズ次第では長押しすることになるのが3秒以上長押しでペアリングモードが優先されてしまう」「電源を入れ直すのが面倒」という問題点があった。4月以降はこれら問題点に対処した新ファームウェアの個体が出荷されるようになったのだが、旧ファームウェアの個体もアップデートは可能だがサポートセンターへの連絡が必要である。もしも旧ファームウェア個体の場合は使えるまでに時間がかかるかもしれないと考えたのである。

マニュアルも新ファームウェアに対応

ドスパラ店舗から帰宅し、アレコレあってから開封してみた所、嬉しいことに新ファームウェアを搭載した現行バージョンだった。説明書にも「K11でペアリング~」とあり、実際のペアリングもK11を6秒以上長押しで可能で、自動電源OFFも廃止されていた。発売時の定価(5799円)とほぼ同額で販売されていたものなので心配だったが、どうやら杞憂だったようだ。もしも旧ファームウェア個体の場合、繰り返すが公式のサポートに連絡すればアップデートパッチを送ってもらえるらしい(未確認)ので要チェックである。

付属品としてUSBケーブル、USBレシーバー、キーに貼るステッカーが入っていた

まだ使い始めてから日が浅く、設定も練り込み不足で使いこなせているとはいいがたいため、詳細なレビューは後日投稿する予定だ。簡単な感想を言うとすれば、

  • ホイールがスイッチ式で回していて気持ちいい。回し過ぎで操作ミスする心配もない。
    • ホイールは15°単位で回転する。奇遇にもAffinityの回転ショートカットと同じ角度!
  • パンタグラフ式のキーは派手さはないが確かな押し心地でGood!
  • 無線接続の恩恵は絶大で、状況や気分に応じて設置場所を変更できるし、リモコン的な使い方もできる。
  • PC本体のBluetooth(5.0より新しいバージョンかな)に直接接続したが、遅延が皆無だしUSBポートも節約できて快適
  • ホイールのカスタマイズがキーボード入力のみ、K11がカスタマイズ不可能などの不満点はあるが、ファームウェア・ドライバ共にアップデート可能な事や今年出たばかりの製品である事を考えると改善に対して期待できそう。
    • キーマップの名前設定、カスタマイズの個別保存、ホイール機能のキーマップごとの設定、ソフト毎の個別設定枠の増加、ホイールのスクロール+修飾キーの併用など、要望もそれなりにある

ネットに上がってなさそうな情報で気づいた事に関しては、

  • 入力しないまま10分経過するとスリープモードに入るが、入力を行うと即座に復帰する。G304と似た仕組みだが電源入れっぱなしでも消耗の心配がないので助かる。
  • ホイールの中央キー(K11)はパンタグラフではなくタクトスイッチ。ホイールとK11は繋がっているようで、回転に追従する。K11を押した状態でホイールを回すこともできるが、現状では実用性が無い。
  • ホイールの入力とキー入力(本体のK1~10、外部キーボード共に)は併用可能。
    • 実際にホイールのスクロール+Ctrlでのズームが可能
    • 某通販サイトのレビューで「併用入力が出来ない」という報告があるが、ワシの環境では問題が無かった。ファームウェアやドライバのアプデで改善された?
  • 本体のケース形状は実は台形。目で見るより手で触った方が解りやすい。
  • 電源スイッチはDS Liteと同じようなスライド式。個体差かどうかは知らないが、けっこう奥までスライドしないと切り替わらない。
  • ホイールのデフォルト機能における入力内容が明示されていないので、ワシが調べてみた
    • ズーム: 左回転(Ctrl + -[マイナス]) / 右回転(Ctrl + +[プラス])
    • スクロール: マウスのスクロールと同じ(左回転でダウン、右回転でアップ)
    • ブラシサイズ: 左回転( [ ) / 右回転( ] )
    • 回転: 左回転(Alt + F14 -> F14) / 右回転(Alt + F13 -> F13)
      • 何故かF14 / F13が二回押し。Affinityだと1入力で2回分回転する。

ネットの感想だけでは気づけない事が多かったように思う。残念ながらワシの活動範囲(栄、大須、名古屋駅など)にACK05の展示台が無かったためにオタメシなしで購入する羽目になったが、そうでない方は購入前にオタメシをしておくと後悔のない購入判断が出来るだろう。東京のツクモなどで展示台があるほか、ACK05が付属するペンタブ製品(Deco Pro Gen2, Artist Pro Gen2など)と共に展示されている場合もある。

ちなみにワシのペンタブはDeco LWのブルー。ショートカットデバイスの購入予定は最初は無かったが、ペンタブ作業においてキーボードが遠くなることに気づき、色々あってホイール付き無線接続の本製品にたどり着いた。

当時のPC環境

  • パソコン: GCR1660TGF-QC (RAM、SSD交換済み)
  • OS: Windows 10 Pro
  • キーボード: 外付けキーボード(US配列)、内蔵キーボード(JIS配列)
    • US配列を使用するためにULE4JISを導入していた
    • モバイル時を除き、外付けモニターを接続してデスクトップ風に使用している。
  • ペンタブレット: Deco LW
    • この関係でドライバはインストール済み

キーボード配列に関わる問題

ようやく本題に入ろう。ホイールのデフォルト機能のうちの一つである「ブラシサイズ」において、設定されているキー入力と実際のキー入力が食い違う問題が発生した。この機能に設定しているとき、通常の場合は、多くのペイントソフトにおけるブラシサイズ変更のショートカットである‘[‘, ‘]’が入力されるのだが、実際には‘]’, ‘\’が入力される。これではブラシサイズを大きくする事しか出来ず、逆方向に回しても小さくすることが出来ない。カスタマイズで直接‘[‘, ‘]’を設定しても、実際の入力は‘]’, ‘\’であった。

結論から言うと、原因はULE4JISによる配列ズレである。このソフトはUSキーボードの配列を日本語モードで使えるようにするためのフリーソフトで、US配列の表記通りの入力とCapsLockキー単押しのIME切換を提供するのだが、この配列の変換が悪さをしていたのである。ULE4JISを使っている時にJISキーボードを使用すると、一部のキーにおいて表記と異なる入力が発生するが、コレは全てのキーボード入力を対象にして配列の変換を行っているためである。故にJIS配列とUS配列を同時に使用し、かつ表記通りに入力をさせる事が出来ない。当然ながらACK05も配列変換の影響を受ける。JISキーボードにおける‘[‘, ‘]’‘]’, ‘\’に変換されるが、ACK05でも同様の現象が発生するわけである。

最も簡単かつ確実な解決方法は、ULE4JISの使用を中止することである。しかし、USキーボード使用時に支障が生じるため、表記ズレなどの問題に耐えるか、JISキーボードに乗り換える必要がある。好き好んでUSキーボードを使うワシとしては後者の選択肢は無きに等しく、表記ズレなども耐えられる気がしなかった。なので、ULE4JISを使わずに、USキーボードを使う方法を採用することになった。

レジストリ編集

先人たちが見つけた方法にはなるが、レジストリを編集し、キーボードごとの配列を設定するという方法を採用した。内蔵キーボードを設定する、外付けキーボードごとに設定するなど、利用方法によって異なるアプローチが必要になるが、今回はノートパソコンの内蔵キーボードのレジストリを編集することにした。

理由としては、

  • もともとUSキーボードを好むため
  • 今後使用する外付けキーボードもUS配列になると考えられること
  • それゆえに常用するJISキーボードがノートパソコン内蔵の物のみになること
  • 外付けキーボードの設定はUSBポートと紐づけで、ポートを変更すると再設定が必要になること

が挙げられる。

必要な設定は、

  • ハードウェアキーボードを英語キーボードに設定する(要再起動)
  • デバイスマネージャーより、レジストリを編集するキーボードのデバイスインスタンスを取得する
  • レジストリエディタより、キーボードの共通レジストリの一部を削除し、指定のキーボードのレジストリを追加する(要再起動)

結果として、外付けキーボードはUS配列として認識し、内蔵キーボードはJIS配列として使うことが出来るようになった。配列変換を行っていない為、ACK05のブラシサイズも設定どおりの入力が行われるようになった。

PowerToysでちょびっと改善

US配列を使えるのはいいものの、一つだけ問題が浮上した。

ULE4JIS環境下で利用できた、CapsLock単押しによるIME起動が使えない点である。日本語キーボード設定で日本語入力を使う場合はCapsLock単押しが有効だが、US配列を使う場合は単押しではIME起動をせず、Shift + CapsLock か Alt + `の同時押しが必要になる点である。ULE4JISの場合はソフトの機能で単押しIMEが利用できたが、Windowsの標準設定ではどうあがいても変更できないようである。

しかし、PowerToysを利用するコトで、CapsLock単押しをShift + CapsLockにリマップし、不完全ではあるが依然と同じような使い方が出来るようになった。

問題点としては、

  • Shift + CapsLockの場合、Shiftキーが干渉を起こす場合がある。
    • 日本語入力の場合、CapsLockを離す前に入力すると、その文字が大文字アルファベットになり、英語入力になってしまう
  • Alt + `の場合、Altキーが干渉を起こす場合がある。
    • ワシの環境だと、CapsLockを離す前にZを入力すると、GeForce Experienceが開いてしまう。
  • CapsLockの本来の機能が使用できない。
    • ショートカットのリマップを使ってもCapsLockが反応しない

これはリマップ時に修飾キーの判定を排除できないために発生する問題である。オーバーレイが開くより最初が大文字になる方が遥かにマシだったので、ワシはShift + CapsLockを選択した。

おまけ F13~24をACK05に割り当てる

↑で使ったPowerToysを利用した裏技。

XPPenのドライバーのショートカットキーにおけるキーボード入力設定は、該当のキーを直接入力しないと設定することが出来ない。K10にCtrl + Rを設定するときは、設定画面でその組み合わせを入力する必要がある。逆に言えば、使っているキーボードで入力できないキーは設定することが出来ない。ショートカットキーとして使用されることがあるF13~24は通常のキーボードには搭載されず、環境によって入力する方法が異なるのだが、ワシの場合は調べてヒットした方法がいずれも使用できなかった。しかし、PowerToysのリマップを使えば、任意のキーをF13~24に置き換えることが出来る。この状態であれば、XPPenのドライバーでF13~24を設定することが出来るわけである。

個人的には回転のショートカットがAlt + F14 / F13になっているのが問題に感じたため、Altを抜いたF14 / F13の単押しとした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました