オヒサシブリなのだ。この記事の時代設定は2021-08-02~04である。
無駄に過酷な授業から解放され、遊びたい放題な気分のワシ。そんなワシがWiiで遊ぼうとした際に見舞われた悲劇とその解決策をずっと書こうと思って忘れていたので、忘れないうちに共有しておく。そんな記事。
※記事内では「ガワとディスクドライブを外した状態で電源につないで起動し、映像出力もする」といった行為を堂々と行っているが、コレによる故障などは発生していないのでご安心を。
Wiiメニューに行けない
以前の記事で購入したことを報告したこのWii本体。アレからしばらくしてWii用のS端子ケーブルを発見し、このWiiで動作確認を試みたのだが…
Wiiメニューに行けない
起動時に表示される「警告-健康と安全の為に」のあの黒い画面すら表示されない。音なんて全く存在していない。
幸いにも、このWiiはBoot2に対策が施される前の本体だった。興味本位でBootMiiをインストールしていたおかげで、起動時にBootMiiが起動するようになっていた。HomeBrew Channelにもアクセスが出来るのでそれらに関連するアレコレは行えたのだ。(Nintendont、CleanRip、WADバックアップなど)しかし、Wiiメニューに移動しようとするとウントモスントモ言わなくなってしまう。HBCには行けるのに…
というか、Wiiリモコンが全く繋がらない。BootMiiはWiiリモコン非対応なので関係ないにしろ、HBCだとWiiリモコンが使えるのでここで繋がらないというコトがわかってしまう。
(心当たりはないが)NANDがどこかで破損したのかと思い、NANDのバックアップを行ったのだが、何一つとして改善されず…
Wiiメニュー関連とWiiリモコンが全く繋がらないこと以外は完全に元気だったので本体の故障を疑ってみたのだが、原因がわかった。
WiiリモコンはBluetooth接続によって無線接続を実現しており、本体にもBluetoothのモジュールが内蔵されている。当然、コレが故障する、取り外されるなどで使えなくなるとWiiリモコンの接続も不可能なのだが、コレに関連して困った性質が存在する。
Bluetoothモジュールが使えない場合、Wiiメニューに行く事が出来なくなるのだ。
居ても立っても居られないワシはWiiの分解を行った。(ディスクドライブまで取り外さないとアクセスできないので苦労した…)そこでBluetoothモジュールを発見し、試しに取り外した状態で起動を行ったのだが…
案の定、取り外す前と同じ挙動だった。Wiiメニューにはアクセスできず、Wiiリモコンは繋がらず、BootMiiとHBCは使える…
言い換えれば、Bluetoothモジュールさえ取り換えれば前と同じような挙動になる。
貴重なコズモギャング・ザ・ビデオなどのVCはNANDバックアップやWADバックアップを済ませてあるとはいえ、購入履歴が入ったこの本体を壊れたままにするのは余りにも勿体ない。
ということで、Bluetoothモジュールを探していたのだが…
奇跡的にもソレは某フリマにて出品されていた。しかも注文してから2日で届いた。出品者さん本当にありがとうございました。
ということで、その日のうちに修理を済ませたのである。
交換作業
作業は単純だった。
針とドライバーを用意し、ゴム足やネジ隠しを針を使って剥がし、ドライバーでネジを外し、モジュールが取り外せるようになるまでパーツを取り外すだけだった。
交換当時のWii本体はモジュールを取り外した状態だったため、新しいモジュールを取り付けるだけでよかった。
組み立ててから交換の失敗などがあると嫌だったので、ディスクドライブを取り外した状態で起動。
ようやくWiiメニューにアクセスすることが出来た。コズモギャング・ザ・ビデオと言った名作たちもそこにある。
ちなみに…
この写真のようにディスクドライブを取り外した状態での起動を行っていたのだが、そこで疑問が一つ。「Bluetoothモジュールの故障でWiiメニューが死ぬけどディスクドライブはどうなるのか」と。
答えは簡単で、ディスクが入っていない状態が続くだけだった。Wiiショッピングチャンネルの新規購入は既に終わってしまったが、ソフトウェアハックを厭わないのならディスクドライブなしでも用途は多いだろう。ディスクドライブ故障に対してキレないのは助かるかもしれない。
ギャラリー
分解・交換時に撮った写真の内、重要そうなモノをピックアップ。
上記でも書いたが、ネジ隠しやゴム足を外すのために針を使った。裁縫キットなどに入っているモノで問題ナシ。
写真ではY字ドライバーも用意しているが、この本体はプラスネジのみしか使われていなかったので実際には使わなかった。しかし本体によってはY字ネジが使われていると思われるので要注意。
※分解方法は参考リンクのiFixit様の記事を参考にすることを推奨
参考リンク
Wiiの故障箇所(Bluetoothモジュール)の特定につながった記事
Bluetoothモジュールの交換、および分解方法を丁寧に説明してくれる記事
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